小学校に入ってから、突然「見えなくなった学校生活」
小学生になり、こども園と比べると
学校での生活がまったく分からなくなったことに、私は強い不安を感じていました。
こども園の頃は、毎日お迎えに行くたびに
「今日はこんなことがありましたよ」
「とても頑張ってましたよ」
そんなふうに、先生から自然と様子を教えてもらえていました。
でも小学校になると、お迎えはなくなり、
先生と顔を合わせる機会も激減。
子どもが学校でどう過ごしているのか、全く見えない。
それが、思っていた以上に不安でした。
「何かあれば連絡してください」と言われても…
入学してすぐ、先生から言われた言葉。
「何かあれば、いつでもご連絡くださいね」
……正直、そう言われても困りませんか?
先生との信頼関係はまだできていないし、
そもそも、先生に会う機会が少なすぎる。
「これくらいで連絡していいのかな」
「モンペだと思われないかな」
そんなことばかり考えてしまい、
結局、何も言えないまま時間だけが過ぎていきました。
療育で聞いた先輩ママの話
療育に通っていた頃、先輩ママたちから
いろいろな経験談を聞くことがありました。
「子どもが大きくなったら読まれたくないから、
先生と親だけの交換ノートを作ってたよ」
「気になったことは、その日のうちに電話してた」
なるほど…と思いつつも、
私はどれもハードルが高く感じてしまって。
なにより、私自身が人見知り。
先生相手でも、何でも気軽に話せるタイプではありませんでした。
そうして、先生との距離が縮まらないまま——
ある出来事が起こります。
1年生1学期末・個別懇談で突然知らされた事実
忘れもしない、1年生の1学期末の個別懇談。
なぜか私の時間だけ、
他の保護者より長く取られていました。
そこで初めて聞かされたのは、
それまで一切知らされていなかった学校での出来事でした。
「マリオくん、体が大きいので
お友達に近づくと怖がられてしまうことがあって…」
「仲良くしたい気持ちはあるようですが、
声のかけ方がうまくいかず、
そのお友達が学校に来られなくなっているんです」
……頭が真っ白になりました。
初耳です。そんな話、聞いたこともありませんでした。
知らない間に進んでいた話し合い
さらに先生は続けました。
「相手の親御さんには、
マリオくんに悪気はないことは伝えています」
「でも、なかなか理解してもらえなくて…
療育に通っていることや、特性があることを
お伝えしてもいいですか?」
もしそんな大きな出来事が起きていたなら、
なぜ、もっと早く教えてくれなかったのか。
しかも相手の子が誰なのかは教えてもらえず、
「学校内のことは学校で対応します」と言われました。
こちらは何も知らないままなのに、
相手の親にはすでに話が伝わっている。
この温度差に、強い違和感を覚えました。
「特別扱い」の理由を聞いて、言葉を失った
さらに驚いたのが、こんな話でした。
「教室移動のときは、
先生と手をつないで、マリオくんが先頭を歩いています」
「それを見て、
どうしてマリオくんだけ特別なの?
と言う子が出てきていて…」
理由を聞くと、先生はこう言いました。
「ぶつかるかもしれない
蹴ってしまうかもしれない
階段で押したら危ないので…」
その瞬間、私は気づきました。
この先生は、
マリオを理解しようとしているわけではない。
ただ
「問題が起きないように」
「周りに迷惑をかけないように」
そのために、
マリオを輪の外に置いているのだと。
「凶暴な子」というレッテル
マリオは、言葉が足りない分、
気持ちが伝わらないときに手が出てしまうことがあります。
でも、理由のない行動はありません。
・想いが伝わらなかった
・誤解された
・どう言えばいいか分からなかった
必ず、そこには理由がありました。
それなのに先生は、
理由を聞こうとせず、
「叩いた=悪い」と決めつける。
その積み重ねで、
マリオは“凶暴な子”というレッテルを貼られていったのだと思います。
この出来事が、すべての始まりだった
マリオは、
嫌だったことや悲しかったことを言葉にするのが苦手です。
特に「負」の感情は、
どう伝えればいいのか分からず、心に溜め込んでしまいます。
そんな子に対して、
信頼関係を築こうともせず、
一方的に判断されていたことが、私はとても悲しかった。
そしてこの出来事をきっかけに、
私の中の不満は、少しずつ大きくなっていき——
ついには、
校長先生を交えた話し合いが開かれることになりました。
この話は、まだ続きます。
