※このお話は【小学1年生の壁①】の続編です。
教頭先生からの突然の電話
教頭先生から電話がかかってきました。
『療育の先生から学校に相談の連絡がありましたが、マリオくんのことで間違いないですか?』
そう確認され、
『一度、親御さんから直接お話を聞きたいので、学校へ来ていただけますか?』
とのことでした。
もちろん、行きます。
日程を調整し、療育の先生にも間に入ってもらうことになり、当日は校長室で話をすることになりました。
校長室へ行くまでの時間が、いちばん苦しかった
学校へ行く日までに、言いたいことを時系列でノートにまとめました。
ノートに書き出すだけでも、感情が一気によみがえります。
悲しさ、怒り、もどかしさ、不安……。
ぐちゃぐちゃの気持ちのまま、泣きながら書いていたのを今でもはっきり覚えています。
近所のお母さんから聞いた、衝撃の事実
ちょうどその頃、近所であるお母さんに偶然会いました。
私は、いわゆるママ友がいません。
正直、ずっとマリオのことで精一杯で、誰かと深く話す余裕もありませんでした。
軽く挨拶をして、その場を離れようとした時——
『マリオくん、大丈夫ですか?』
と声をかけられました。
そして、続けてこう話してくれたのです。
『うちの子が、マリオくんがかわいそうで見ていられないって言っていて……。
でも、上級生が怖くて助けられないって、泣いていて……』
その子は、
- ランドセルを引っ張られる
- 帽子を引っ張られる
- 押される
そんな場面を何度も見ていたそうです。
でも、自分も同じ目にあうのが怖くて、言えなかった・・と。
その話を聞いた瞬間、頭の中で点と点が一気につながりました。
「やっぱり……」
マリオが、理由もなく誰かの足を踏んで大泣きするはずがない。
あの日の涙には、ちゃんと理由があったんだ。
そう思ったら、私まで涙が止まりませんでした。
名前は出さないけれど、この事実は必ず校長先生に伝えよう、そう決意しました。
【第1回】校長室での面談
当日、校長室には
- 校長先生
- 教頭先生
- 療育の先生
- 私
の4人が集まりました。
担任の先生は同席せず、まずは私の話を聞く場となりました。
私は、ノートを見ながら、これまでの出来事を一つずつ伝えました。
- 通級のこと
- 担任の先生から、マリオの前で強い言い方をされたこと
- 担任とマリオの関係への不安
- 上級生とのトラブル
- 近所のお母さんから聞いた、いじめのような話
療育の先生からも、
療育でのマリオの様子や、特性について専門的な視点で話をしてくださいました。
校長先生の言葉と、残ったモヤモヤ
話を聞いたあと、校長先生はこう言われました。
『担任の先生からは、すでに事情を聞いています。
ただ、少し誤解されている部分や、担任との信頼関係がまだ十分にできていない部分もあるように感じます。
一度、担任にも内容を確認した上で、次回は担任を交えてお話しできればと思います。』
……正直、スッキリしませんでした。
療育の先生も、
「今日は“話を聞く”だけで、具体的な対応はまだということなのかな……。
何度も足を運ばないといけないのは、親も子も大変なのに……」
と、少し難色を示されていました。
それでも・・
療育の先生が一緒にいてくれたおかげで、
言葉に詰まった時に助けてもらえたこと、
校長室という緊張する場で、一人じゃなかったこと。
その存在には、感謝しかありませんでした。
もっと強いママだったらよかったのかもしれない。
でも、その時の私には、これが精一杯でした。
そして数日後。
教頭先生から、第2回目の話し合いの日程連絡がありました。
※この続きは【小学1年生の壁③】へ続きます。
