小学校、通常クラスに入るぞ!!!
そう決めたものの……
正直、覚悟が決まった!という感じではありませんでした。
というのも、
通常クラスを選ばざるを得なかった、もう一つの理由
があったからです。
それは――
発達検査の結果でした。
発達検査の結果と「発達指数」
発達検査には、
発達指数(DQ・IQ) という数値があり、
検査内容の平均で表されます。
当時は、
平均の「100」を基準に判断されることがほとんどでした
(※今はもっと特性を重視した見方が進んでいると思います)。
マリオは、
得意・苦手の差がかなり大きいタイプ。
かなりデコボコはあるものの、
平均すると100を超えていました。
「標準範囲」と言われた、正直な気持ち
発達指数が標準範囲に入っていると聞いて、
正直なところ……
「うちの子、標準なんだ」
と、少しホッとした気持ちもありました。
でも同時に、
それはマリオにとって
困りごとを理解してもらいにくい
という現実でもありました。
小学校に入ると、
その苦しさは
きっと大きくなっていく――
そんな予感もしていました。
支援級という選択肢で、また悩む
支援級に入るなら、
知的クラスなのか
情緒クラスなのか
それとも通常クラスなのか
本当にたくさん悩みました。
でも、
発達検査の結果によって、
支援級の知的クラスには入れない
ことが分かりました。
「診断が必要」だなんて、知らなかった
マリオが小学生になる頃、
私の住んでいる地域では、
支援学級に入るには
医師の診断(発達障害・知的障害・身体障害など)
が必要な場合がほとんどでした。
……そんなこと、
誰も教えてくれませんでした。
たくさん悩んで、
いろんなところに相談にも行ったのに。
当時は、
支援級の先生の数も少なく、
今のように手厚い体制ではなかったこともあり、
かなり狭き門だったのだと思います。
診断を受けていなかった理由
「そんなに心配してたのに、
診断は受けてなかったの?」
って思いますよね。
そうなんです。
当時、旦那さんは
「自分の子に障害があるなんて受け入れられない」
という気持ちが強く、
私自身も、
「まだ早いかな」
「成長はこれからかもしれない」
と思い、
医師の診断は受けていませんでした。
結果として、
発達検査は標準範囲
医師の診断はなし
= 支援級には入れない
という状況になりました。
通常クラス=「みんなと同じ」が求められる
支援級に入れないなら、
残る選択肢は通常クラス。
そこに待っていたのは、
「みんなと同じことができること」
を求められる世界でした。
必死でした。
少しでも
「同じ」に近づけるように。
療育の先生からすすめられたこと
小学校に入る前、
療育の先生からすすめられたのは――
入学式の会場を事前に見学させてもらうこと
(できれば、本番と同じセッティングになっている前日で)親の座る場所を事前に伝え、安心材料にすること
4月に入ったらすぐ担任の先生に連絡し、
一度会って話をすること
入学式後にも話す機会はありますが、
まずは入学式を乗り切るために、
伝えられることは先に伝える。
それだけでも、
親の不安は少し和らぎました。
マリオの特性と、入学式への不安
マリオは、
初めての場所
大人数
自分が何かしないといけない場面
こういった状況で、
特に緊張が強くなり、
じっとしていることが難しく、体が動いてしまいます。
静かに座っていなければならない
練習なしで本番が始まる
不安しかありませんでした。
マリオにとっての「救い」
そんな中で、
マリオにとって救いだったことが一つ。
座る席の正面に、時計があったこと。
マリオは数字が得意で、
時計も早くから読むことができていました。
何時に始まるのか
どれくらい座っていればいいのか
何時頃終わるのか
先の見通しが立つと、
少し落ち着ける子でした。
入学式当日の見通しを伝える
入学式当日の流れを、
紙に書いて説明しました。
急な変更は苦手ですが、
この年はコロナ禍。
式は短縮開催で、
来賓の祝辞もなく、
校長先生のお話くらいでした。
そのおかげで――
1時間もたたずに終了。
なんとか、
マリオは持ちこたえてくれました。
でも、本当のスタートはここから
入学式は乗り切れた。
でも、
翌日からの学校生活は、
入学式のように
たっぷり予習ができるわけではありません。
「大丈夫かな……」
不安を抱えたまま、
マリオは小学生になりました。
